「今日も会社に行きたくない」「もうこの仕事、辞めたい」。
そう感じながら毎朝通勤している20代の方は、決して少なくありません。
ただ、「辞めたい」という気持ちは、実はひとつではありません。疲れからくるものなのか、キャリアへの不安なのか、労働環境への限界なのかによって、次にとるべき行動はまったく異なります。
この記事では、辞めたい気持ちを3つのタイプに整理し、あなたが今どのステップにいるかを冷静に確認できるようにまとめました。感情で動くのではなく、選択肢を知った上で判断する。そのための記事です。
この記事でわかること
- 20代が仕事を辞めたいと感じる3つのタイプと、それぞれの対処法
- 辞めていい人・もう少し待った方がいい人の判断基準
- データで見る「辞めたいと感じるのは珍しくない」という事実
- 辞める前に今すぐできる3つの行動ステップ
20代が仕事を辞めたいと感じるのは、珍しくありません
まず、あなたの気持ちを否定する必要はありません。「辞めたいなんて甘えだ」と責める声もありますが、データはそれを否定しています。
厚生労働省のデータによると、新規大学卒業者の約34.9%が入社3年以内に離職しています。つまり、3人に1人以上が3年以内に会社を辞めているという現実があります。
また、マイナビの調査では、2024年における20代の転職率は12.4%と、全年代のなかで最も高い水準でした。20代が転職・退職を考えることは、今や一般的なキャリア行動のひとつになっています。
要点:辞めたいと感じることは「弱さ」ではない
大学卒業者の約3人に1人が3年以内に退職しています。「辞めたい」という気持ちを持つこと自体は、あなたが真剣にキャリアと向き合っているサインとも言えます。まずはその感情を整理することから始めましょう。
「辞めたい」気持ちには3つのタイプがある
「辞めたい」という感情は、実はひとつではありません。その原因によって、次にとるべき行動はまったく変わります。まず自分がどのタイプに近いかを確認してみてください。
タイプ①:環境由来の「辞めたい」
労働条件や人間関係など、職場の環境そのものに問題があるケースです。
厚生労働省の調査では、20代の離職理由として「労働時間・休日などの労働条件が悪かった」が男女ともに10%を超えており、最も多い理由のひとつです。このタイプは、環境を変えることで解決しやすいため、転職の検討が有効な選択肢になります。
環境由来の辞めたいサイン
- 月80〜100時間を超える残業が常態化している
- ハラスメントや孤立など、人間関係に深刻な問題がある
- 休日出勤・休暇が取りにくい状況が続いている
- 給料が著しく低く、将来の見通しが立たない
タイプ②:キャリア由来の「辞めたい」
今の仕事で成長できている実感がなく、将来のキャリアに不安があるケースです。
DX・AI時代が進むなかで、「このまま今の会社にいてよいのか」「自分のスキルは市場で通用するのか」という不安が辞めたい気持ちを増幅させているケースは非常に多いです。このタイプは、転職より先に「自分がどのキャリアを目指すか」を整理することが重要です。
キャリア由来の辞めたいサイン
- 成長の実感がなく、1年前と変わっていない気がする
- AIやDXに関する不安があり、今の仕事の将来性が見えない
- やりたい仕事・目指すキャリアと、今の業務がズレている
- スキルが積み上がっている感覚がない
タイプ③:感情由来の「辞めたい」
疲れ・ミス・一時的な落ち込みなど、その瞬間の感情から来ているケースです。
仕事で大きなミスをした翌日、上司に叱られた日、体調が悪いとき。こういったタイミングで「もう辞めたい」と感じることは誰にでもあります。このタイプは、まず休養を取り、感情が落ち着いた状態で改めて判断することが大切です。勢いで辞めると後悔につながりやすいため、注意が必要です。
感情由来の辞めたいサイン
- 「辞めたい」と感じるのが特定の日・出来事の後に多い
- 休日は気持ちが回復し、仕事のことを考えなければ楽しめる
- 辞めたい理由を言葉にしようとすると、うまく出てこない
- 最近、睡眠不足・体調不良が続いている
辞めていい人・待った方がいい人の判断基準
「辞めていい」か「もう少し待つべきか」を一概に断言することはできません。ただ、判断のヒントになる基準を整理します。
⚠️ すぐに動くべきサイン
- 食べられない・眠れない・涙が止まらないなど、心身の限界サインがある
- 職場でのハラスメント・パワハラが常態化している
- 「会社に行ったら何をしてしまうかわからない」という感覚がある
このような状態の場合は、まず産業医・医療機関・信頼できる人への相談を優先してください。転職の判断はその後です。
「辞めるべきか」で迷っている方へ
いきなり転職を決める必要はありません。
まずはキャリアの選択肢を整理するだけでも、気持ちが楽になります。
無料相談は「転職するかどうかを決める場」ではなく、「現状を整理する場」として使えます。
辞める前にすべき3つのステップ
「辞めたい」と感じたとき、いきなり退職届を出す必要はありません。次の3つのステップを踏むことで、後悔のない判断に近づけます。
ステップ1:辞めたい理由を紙に書き出す
まず、辞めたい理由を頭の中だけで考えるのをやめて、紙やノートに書き出してみてください。
「なぜ辞めたいのか」を言葉にすることで、感情と事実を分けて整理できます。書き出した内容が「労働条件の問題」なのか、「キャリアへの不安」なのか、「疲れ・一時的な感情」なのかを確認してみましょう。理由が明確になるだけで、次にとるべき行動が見えてきます。
ステップ2:市場価値・転職の選択肢を情報収集する
辞めることを決める前に、「外の世界を知る」ことを強くお勧めします。
転職エージェントへの無料相談は、転職を前提にする必要はありません。「自分の経験が市場でどう評価されるか」「どんな選択肢があるか」を把握するだけでも、今後の判断材料が大きく変わります。選択肢が増えると、今の職場で踏ん張る理由も、転職を選ぶ理由も、どちらも明確になってきます。
ステップ3:現職に残る選択肢も同時に考える
転職か退職か、という二択で考える必要はありません。
社内異動・業務変更の交渉・副業や学習での自己投資など、現職に残りながらキャリアを整えていく選択肢もあります。「今の会社を辞めること」を目的にするのではなく、「自分のキャリアをどう良くするか」を目的に考えると、選択肢が広がります。
✅ 前向きにつながる行動
- 辞めたい理由を紙に書き出し、タイプを確認する
- 転職エージェントの無料相談で、外の市場を知る
- 転職活動だけ始めて、内定が出てから判断する
- 社内異動や業務変更の可能性を探る
- DX・ITスキルを学びながら、選択肢を広げる
❌ 避けたいキャリア判断
- 「とにかく逃げたい」という感情だけで退職を決める
- 次の仕事を決めずに勢いで辞める(収入の空白期間リスク)
- 「石の上にも3年」と根拠なく我慢を続ける
- 転職先・業界を調べずに、なんとなく応募する
20代前半と後半では、判断の重みが変わります
同じ「辞めたい」でも、22歳と28歳では置かれている状況が違います。年齢によって、何を優先して考えるべきかが変わってきます。
DX・AI時代だからこそ、「辞めたい」を転換点にする
「辞めたい」という気持ちは、キャリアの見直しを促すサインでもあります。特に今はDXやAIの進展で、仕事のあり方が急速に変化しています。
「AIに仕事を奪われるかもしれない」という漠然とした不安が、辞めたい気持ちを大きくしているケースもあります。ただ、重要なのは「AIに奪われる側」になるかどうかではなく、「AIを活用する側」になれるかどうかです。
今の仕事を辞めてキャリアを見直すなら、次のキャリアで「DXやITに関わる経験を積めるか」という視点を持つことが、長期的な市場価値の向上につながります。20代のうちにその方向に舵を切ることは、決して遅くありません。
DX・AI時代のキャリア見直し視点
- ITコンサルやDX推進職:業務経験+論理的思考があれば未経験からでも目指せる
- SaaS・IT企業への転職:営業・事務・企画経験者でも活躍できるポジションが多い
- エンジニア職:スキルを身につければ、年齢に関係なく市場価値を高めやすい
- 現職でのDXスキル習得:生成AIや業務改善ツールを使いこなすことで、市場価値を上げる
20代が転職エージェントを使うときのポイント
「転職エージェントに相談する=転職する」ではありません。今の仕事を辞めるかどうかを決める前に、まず情報収集の場として使うことをお勧めします。
20代向けの転職エージェントは無料で利用でき、求人紹介だけでなくキャリア相談にも応じてくれます。「辞めるかどうか迷っている」という状態でも相談できます。
転職するかどうかは、選択肢を見てから考えても遅くありません。
まずは自分の市場価値を知ることから始めてみてください。
無料相談は、転職するかどうかを決める場ではなく、情報を整理する場として使えます。
この記事のまとめ
- 20代が仕事を辞めたいと感じることは珍しくなく、大卒の約3人に1人が3年以内に離職している
- 「辞めたい」気持ちには①環境由来②キャリア由来③感情由来の3タイプがあり、タイプによって次の行動が変わる
- 心身の限界サインがある場合は、転職判断より先に休養・医療相談を優先する
- 辞める前に「理由の言語化→情報収集→現職の選択肢確認」の3ステップを踏むことで後悔を減らせる
- 転職エージェントへの相談は「転職を決める場」ではなく「選択肢を整理する場」として使える
- DX・AI時代を踏まえて、次のキャリアでどのスキルを積むかを意識して転職先を選ぶと、長期的な市場価値につながる
「辞めたい」という気持ちは、キャリアを見直すための大切なサインです。焦って動く必要はありませんが、何もしないのも違います。まずは自分の状況を整理し、選択肢を知ることから始めてみてください。